自動車部品の盗難事件は、日常的に後を絶たない問題であると思われますが、その中で最近急増しているものが、「ヘッドライト」の盗難であり、主な対象とされているものが「イカリング」目的の窃盗が増加しているということです。
自動車販売会社などで、一晩で10件の被害があった例もあり、主な車種として「アルファード」、「ヴェルファイア」、「ハイエース」や「プリウス」などがあり、いずれも「イカリング」や、LEDを使用した白色光を放つヘッドライトが装備されていることが共通しているとのことです。
主に盗難が急増している地域として愛知県が上げられ、2012年には26件、2013年は27件であったものが、2014年10月末までに216件という急増ぶりです。
「イカリング」って?
「イカリング」とは、自動車の丸型ヘッドライトに組み込む、輪型の発光器で、いわゆる”ドレスアップパーツ”のひとつです。
被害のパターン
盗難被害の主なパターンとしては、以下の手順となっているようです。
1.車の窓を割る。
2.車内からボンネットのふたを開ける。
3.ヘッドライトをはずす。
2人いれば、大体5分程度でとり外れせるレベルの作業であるとのことです。
なぜイカリングを?
考えられる理由は以下となります。
転売目的
当然、需要があるからターゲットとなるわけですね。
近年の装飾品としてのイカリング人気が背景にあり、ネットオークションや、個人間売買など、転売する目的での窃盗が考えられます。
カーナビのセキュリティ強化
これまで窃盗・転売の主なターゲットであった「カーナビ」が、近年、トヨタや愛知県警との連携などでセキュリティ強化が進んだことが考えられています。
最近のカーナビは、取り付け時にパスワードを要求するよう改良されているため、簡単に他車への取り付けができないようになっているようです。
転売価格
カーナビの転売価格が、大体3万程度らしいのですが、イカリングの転売価格はおよそ5万~10万と高額取引される傾向があることも原因だといわれています。
盗難を防ぐには?
一般的な、車両盗難・車上荒らし対策ともなりますが、考えられるものとして、以下の対策が考えられます。
1.キーを車内に残さない(スペアキーを含め)。
2.夜間、見通し悪い場所へ駐車しない。
3.車を離れる際は必ず窓ガラスを閉め、ドアをロックする。
4.車内に財布、鞄など貴重品を放置しない
5.セキュリティセンサーなどを車に設置する。
おわりに
車の盗難事件というのは後を絶ちませんが、多少なりとも、各自の注意・対策で被害にあう率を下げられることもあると思われます。
また、盗難品と思われるものは購入しない、など需要を無くしていくことも、盗難被害を減らす対策になるのではないかと思います。
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