「アンボイナ」、ときいてもこれもまた余りなじみがありませんが、実はアンボイナガイという貝の仲間で、日本の伊豆諸島・紀伊半島以南に生息しています。
しかし、「貝がなぜ危険なの?」と思ってしまいませんか?
貝と聞くと、おとなしく海底や岩場にいて、無害な存在というイメージなので、ぴんと来ませんが、やっぱり、こいつも危険生物なんですね。
ということで、夏の危険生物についてここ暫く書いてきましたが、今回もまた、危険生物について調べてみました。
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アンボイナガイが危険な理由は?
アンボイナガイは、イモガイという貝の仲間です。
実はこのイモガイという種類の貝は、口の中に銛(モリ)のような針を隠し持っています。
それを獲物にブスリとさして毒を注入し捕食する、という生態を持っているのです。
そしてこの毒がまた強烈で、コノトキシンという神経毒なのですが、その威力はインドコブラの37倍なのだそうです!
また、この毒は血清など解毒剤がないそうで、そうなると治療は病院で安静にして回復を待つことしか出来ないのです。。。
それにしても、小動物を狩るのにそんな強力な毒がいるの?と思ってしまいますよね。。。
イモガイの毒針(歯舌)
ところで「イモガイ」という名前は、やっぱり見た目が芋のような形をしているところから来ているのでしょうね。。。
アンボイナガイへの対処法とは?
アンボイナガイは、浅瀬や海岸付近にいるようで、潜水や潮干狩りをしていて被害にあうことが多いようです。
アンボイナガイは見た目が綺麗なため、コレクションとして収集する方もいるようです。
なので、潮干狩りなどで子供が「綺麗な貝だ!」とウッカリ中身が生きているアンボイナガイをつかみ挙げてしまって毒針にやられてしまう・・ということもあるようです!
毒については血清がない、となれば、他の危険生物とおなじく、どんな姿かたちかを覚えて、それに触らない、近づかない、というのが一番の対処法でしょうね!
ちなみに、沖縄には昔から生息しており、年寄りからは「この貝は触るな!」と教えられたりしていたようですよ。
おわりに
アンボイナガイ、管理人の友人にも殻を収集している友人がいて、管理人はその友人から「この貝の生きているもの見かけても触っちゃダメだよ」と教えられました。
始めてその話を聴いたときは、「貝なのに危険なの?」と、本当にそうなのか疑ったりしたくらいでしたが。。
しかし、こういう危険な生き物に対する注意を子供の頃からの知恵として教えてくれる人は貴重ですよね。
自分自身もこういった生きる知恵を与えられる人になりたいものですね。
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